アイアンスカイ
  予告編から二年、人生最後の楽しみ、生き甲斐にしていた、映画アイアンスカイを六本木ヒルズシネマでコッテリ野郎だけで見てきました(泣)。本懐を遂げました。
 人生の目標がクリアされた。

 若いカップルも4組くらいいましたが、きれいなおねいさんが一人で見にきていたので
「うちでドイツ軍を語りませんか?」と声をかけたかったです。

以下ネタバレ注意です!

 こういう映画はクソ映画っぽいのが定石ですが、感銘を受けました。


 フィンランドはナチスドイツと同盟にありながら、貸与された三号突撃砲とかで2度のソビエトの侵攻を撃退し停戦まで持ち込んだという歴史の特異点にある。
 当時の国籍マークも 卍 ハーケンクロイツ(鉤十字:登山で使うハーケンが鉤(かぎ)で、クロイツはクロス)であった。

 その特異点のフィンランドが映画で描き出しただけのことがあった。

 1945年戦争末期に月へ脱出したナチスが、2018年に月からアメリカを攻撃するために攻めて来る、っていうタブー的なプロットを最大に展開しながら
実は世界中に害悪をまき散らしているアメリカの覇権主義のクソさを描き出している
秀逸な作品。
 けっしてネオナチ的にマンセ〜!といった底の浅い映画ではない。

 深淵を覗く者は、逆に深淵に覗かれているのだ   ニーチェ
 竜と闘う者は、やがて自らも竜となる       ニーチェ

 ナチズムというヨーロッパの一つの国、ドイツで起こったムーヴメントが
いかに現代までの社会を変えてしまったのか、そして戦後ヘゲモニーを握った
アメリカの資本主義がいかにナチス以上に最悪なものなのか!を皮肉ったストーリー。

 国際同盟っていう国連をパクったものがアメリカ主導のいかにクソなのかを
描ききっている。アメリカ主導の先進国の利益追求でしかない。
 サラ・ベイリンのパクリの女性アメリカ大統領は、ルーズベルトやトルーマンに倣って
戦争を最大限に利用して経済立て直しと大統領のイメージアップを狙う。

 いよいよナチスのハウニブ(UFO)が攻めてきたとき、「アメリカの自作自演だろう」と紛糾する国連で、衛星からの写真が国連会議場(かなりしょぼい)のモニターで写され、
拡大映像でハーケンクロイツが映ると、各国の大使がインド代表の指輪の卍を見て
「おまえらだろう!」「ちがうちがう!これは幸せのシンボル、古代インドのシンボルよ!」とか笑えるネタ満載。 
 さっそく北朝鮮代表が「これは我々の偉大なる将軍様が作った兵器なのです!我々の究極兵器だ!」とこれみよがしに便乗こきだすと、
他の国から「またかよ〜。人の土俵で相撲を取るのはやめろ!」ってバカにされていたり。
 
 主人公のレナーテ・リヒターを演じるユリア・ディーツェさんに萌えました!


最初はヒトラーユーゲントみたいな少年少女を教育する超真面目なドイツ人、イモッっぽい
ドイツの田舎女みたいな感じだったのに、アメリカ大統領の広報官のエロねえちゃんに
「あんた使えるわよ」って髪型も真面目な制服も型を崩して全部変えられて超イケてるようになった。
 アメリカ資本主義の魔力です。
 映画 チャップリンの独裁者 が月面帝国では、有名な地球の風船に酔いしれる10分だけカット編をプロパガンダに扱ってて「総統の偉大さを表した映画」だったのが、
ニューヨークの映画館で125分のフルの映画見て、「総統に騙された!」と改心してしまうところなんかがまさにピュアで真面目なドイツ人。

古いバイエルン、ババリアのワーグナー的ナショナリズムとかイデオロギーを
求心力に、ピュアで真面目なドイツ人を動員した”ノスタルジー的”ナチズムは
金、マネーという最強の求心力のアメリカ資本主義に敗れ去った、という歴史がよく描かれています。

 
 B級で予告編で金がなくなり、世界中のドイツヲタクから募金を募ってつくった映画だけある。
まずBGMが ワーグナーのニーベルングの指輪、”神々の黄昏”しかない。
あとは国歌、ナチズム時代の”ラインの守り”の歌詞を変えたやつ。
やはり第三帝国の国歌、ハイドンの皇帝讃歌にしてもらいたかった。



 パンフレットにガンダムの原作者 富野ヨシユキ氏が2ページも語ってました。
 凡庸なボールやジムなどのクソモビルスーツを圧倒的な工業力と資源で大量生産してくる地球連邦軍にジオンは破れた。
 ジオンはまさにドイツなので、ゲルググヤドムとか異なる試作機を大量に開発、究極兵器を求めてビグザムなど兵器開発にこだわり、生産現場が混乱して敗れ去った。
 戦後、ジオンの残党狩り、という大義名分でティターンズが結成され、圧倒的な覇権で
正義のための戦争で毒ガスやコロニーレーザーまで使って民間コロニーを破壊しまくる、害悪をまき散らすことになった。とアメリカの覇権主義までを描ききっている。zガンダムはまさに現代史だ

 攻殻機動隊の監督の押井守氏とかメカデザイナーの出淵裕氏とかみんな
ドイツ軍ヲタからクリエイターになったんだよね。
青山のバーでよく話す、お台場のガンダムの設計とか製作を担当したカリスマクリエイターの方も、そっちから入っていったらしい。
 それなのに俺はドイツ軍ヲタが人生になんにも役立ってないです(泣)。
  六本木ヒルズの観客、まばらでした。
ま〜大衆はバイオハザードに流れていましたが(笑)。

 支援のため、明日またアイアンスカイ、見に行くかな(笑)。

 15年くらい前に、新人講師だった僕に、◯ゼミ仙台校のあとの飲み会でイタリア師匠” 大矢 復 お〜やただし”師(英作文実況中継のカリスマ著者)から
「あ〜大宮さん、ドイツとか第三帝国とかが好きな真面目君の理系だから、将来真面目さがあだになってバスジャックとか起こしちゃう予感がするから、ドイツなんてやめてイタリアにしなさいよ〜。車はポルシェなんかじゃなくてイタリア車、フェラーリだ!イタリア人になってはじけろ!!!」
って洗脳されて自称イタリア人になりましたが、心根は「 ダス ドイッチェン ライヒ!」ピュアで真面目なドイツ人です(泣)。

 そして俺のドイツ人魂は・・・(つづく)








 
Comment:
Add a comment:









CALENDAR
SMTWTFS
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2019 >>
ENTRY(latest 5)
ARCHIVES
COMMENT
TRACKBACK
PROFILE
MOBILE
qrcode
LINK
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
無料ブログ作成サービス JUGEM

(C) 2019 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.