失われた時を求めて
  マルセル・プルーストの”失われた時を求めて”の一節に
”マドレーヌを食べると、幼少時のことを思い出す”っていう有名な
ものがあって、この夏はまさに失われた時を求めました。

金沢西高校に仕事に行ったんですが、外資系金融マソの友人が休みなので
東京から来てもらって、名古屋基地から一緒にツールド富山の旅に出ました。

 ビーカブに自転車積んで、東海北陸道を激走、道の駅 庄川 から自転車で
出撃。
 かつて五箇山の民宿のおじさんとニャジラ赤軍が、利賀国際映画祭の話で盛り上がって
利賀が秘境ってことらしかったんで、利賀を目指して激走。
 国道156から県道に分岐し、庄川の支流沿いの渓谷を上っていく。
勾配が8%くらいの連続、めちゃくちゃきついのが永遠と続いて
天国へ昇っていく、って感じです。


 酷暑のなか、アスファルトの下からの照り返しで焼かれる状態で
必死にこいで、熱中症MAX。

 ボトルから水を頭からかけて、緊急冷却水をたびたび注入。
生き返るのも束の間、腰の辺りまで来るともうお湯になっている!
 水や飲み物で重装備なので重量が重いからこいで上るのも必死です。



 二人で死にそうになって一時間も上っていると、神様からのプレゼント、
”脇谷の名水”わき水が!!!!
 かつてキャラバン達が沙漠でオアシスを見つけた時の感動がわかりました。


おおお〜、み、水だ!!!!


 神様はオレらを見捨ててなかった!!!!

 二人で浴びまくり。
 水飲んでも熱中症治らないから、冷却水を外部から強制注入です。
mixiでそのままウップした写真に、あまりにも顔がきもいので消して
載せておきます(泣)。
 炎暑のアフリカ戦線で闘ったドイツアフリカ軍団へのオマージュです。


 山が深すぎる!


 山の神林道に入り、あとは国道156に出て、平から道の駅へ庄川沿いを激走。
下り基調で平均時速50kmくらい出てたと思う。サイコーです!

 新機材のカーボンバイクの投入で、ラストでスプリントかけて
ダッシュするダチのピナレロに張りついて、振り切らせずにダチをビビらせました!
 P51マスタングに後ろからビッタンコに迫るフォッケウルフTa152、みたいな。

 灼熱地獄で焼かれて死に体でした。
夜は金沢の大好きな飲み屋でオヤジタイム!!!チャリのあとのビールはサイコーです。
あゆのそろばん!!!



岩魚の刺身!!!


大好物のへしこ!!!

 北陸の真の食道楽がある。
こんなつまみが500円とかで、六本木ヒルズとかでセレブとかグルメとか言って
何千円も出してたいして美味くもない物食ってる香具師らがワラ!です。
 初めて香林坊にも出撃!
すげ〜にぎわっていた!
超イケてる居酒屋を発見してカワハギのへしことか初めて食いました。

 疲れていたのでホテルで爆睡。

 翌日、仕事が終わってからビーカブで富山へ。
リッチなANAのホテル、夜景の綺麗な部屋に泊まりました。野郎とですが(泣)。

 桜木町っていう繁華街に繰り出したら、
もう昭和30年代のキャバレーとかのノリで感涙。
 一軒目の居酒屋で白エビとか牡蠣とか堪能したあと、
あまりにも過酷な自転車でグルコースが不足して、なぜか2軒目は
つけ麺大王に走ってしまったorz.
 東京自由が丘のつけ麺大王に比べてはんぱなく不味かった(泣)。


 3軒目のバーでモヒート飲みまくり。

 翌日、早朝からメインイベント、ツールド有峰のために有峰林道に向かう。
常願寺川から自転車で出撃。

 
 立山に向かう観光道路を激走、ここから有峰林道方面へ分岐。


亀谷温泉のヘアピン二連続、ここからが地獄の入り口だ!!!
 料金所、自転車は無料です。


 13km、ひたすら上り続ける。
 狭くて、ガードレールもない。ヨーロッパの道路そのものです。
ワニの歯のような障害物があるだけ。自転車には全然意味がない。

 防空壕みたいな地下道が沿って建設されていて、冬はダム関係の人がここを使って
歩いて上っていくのだろう。


 当たり前のように使っている電気、こんな前人未到の山奥に
道を通してダムを建設した、昭和20年代後半の電源開発に頭が下がる思いだ。

 この道が、まさにうちのオカンの田舎、奈良県十津川村の雰囲気にそっくり。
ガキのころ、こんな狭隘な道路を新宮からオヤジの日産スカイラインで激走して
田舎に帰った、あの頃を思い出す。

 十津川村の、酷道425号とかは近日中に自転車で征服したい!!!

 こぎ続けて、また途中のわき水に、神様のプレゼントと群がって水を浴びると
アブや蜂の襲撃!自然はかくも人間に試練を与えてくる。
 それぞれの生物がそれぞれの生存をかけてガチで挑んでくる。
 都会で牙を抜かれ、センサーも衰えた現代人に容赦なく襲ってくる。
冷却水をボトルにつめ、逃げ惑うようにこぎだすが、上りなんでスピードが出ず、
アブや蜂がまだつきまとって襲撃してくるのだ。

 二時間くらい上り続けて、絶望なのかでやっと有峰のダムの堰堤が
遠くに見える!!!
 あともうちょっと!


 山が深すぎ!

 有峰ダムのさらに先のレストハウスでおにぎりとかを食べる。これこそ
サイコーのグルメ。 自販機で買う、冷たいドリンクに泣きそうになる。
 インフラも整った現代の都会に生きている我々が、そんな中で苦しいとかツラいとか
鬱病とか、それは甘ったれ過ぎだ。過酷な自然の中では淘汰されてしまうのが当たり前だ。

 ダムをついに渡ります。

 ダムって、堤防から見ると、左と右で風景が全く違うんだよね。当たり前ですけど。
カタストロフィー的な変化です。

 高所恐怖症なので、デジカメだけ出して撮りました。
こわ〜!!!




 うちのオヤジ、大宮民夫は、こういうところに渡されたロープを伝って
コンクリを運び、底からコンクリートを下の土台に吐き出す小さいロープウェイの
ような機械に
一人のっかって弁を開く作業をしていましたが、まったく遺伝してません(泣)。
有峰のダム博物館に、建設時の同じような機械の作業の様子が映っていて感動しました。
ワイルドだぜぇ!!!!!ワイルドすぎる!!!

 

 有峰林道、広葉樹林の森を周遊、整備された道路ですがすがしい。
前にニャジラ赤軍と来た時は、湖岸道路3km地点で熊が出てきていて、
「マークー出たら危ないからあかんで!!!」と周回が中止になりました。
けっこう山菜採りの人が教われて毎年死ぬところです。
 好日山荘で買った熊よけのすずをジミーヘンドリックばりに鳴らしまくって前進。


 今回初投入のレーパンは上がイタリア師匠からイタリア旅行でお土産にもらった
トスカーナのワイン、キャンティ・クラシコの酒造組合の激レアグッズ!!!
 下はデローザです。
みんなにカッコいいと評判です。
 熱中症対策のボトル類がフル装備、特殊部隊です。


前の白いデローザレーパンは尻がこすれて透けてて、イタリア師匠とかニャジラ赤軍から
”ア◯ル男爵”とよばれていました(泣)。

 今回は小口川線っていう林道で元のところへ帰りますた。
去年来た時は土砂崩れで通行止めでした。やっと本懐を遂げられる!



これがすげ〜!!!有峰ダム標高1000mからさらに400m以上を
ヘアピン九十九折の連続で上っていく。
 男二人、炎天下に完全に死にました.
急勾配が永遠と続く。
 祐延峠に死にました。
そこからはいっきに下り、スゴい道路!!!
ガードレール一切なし、落ちたら谷底まで200mくらい。
東京タワーの展望室から転落、みたいな。



 下りでスピードがドンドンでて、ラインが外に膨らんでいき
死亡確率が確実に上がってくるのがわかる。
 砂とか石で路面も滑りやすい。
 ビッグサンダーマウンテンがワイルドとか、笑止千万です。
 


 都会で腑抜けにされた現代人を死神があざ笑う。
 南米のボリビアの有名なデスロード並みの道路が日本にまだあったとは!!!

 まさに映画カイジの ブレイブメンロードです!!!
十津川村をこえたかも!


 所々ガードレールがないところもあり、
この道路でハンパない哲学的な啓示を得ました。

 名古屋に帰って、名古屋駅近くで飲み会しましたが、二人とも二日間くらい放心状態でした。有峰林道の死があるところから帰ってくると、都会と言う物が幻想、チャチなフェイクに見えます。気が抜けたサイダーのような。
 
 死があるところに生がある!
メメント・モリ!!!

 酷道フェチになってしまいました。ベトナム戦争帰還兵が日常生活に馴染めない、みたいな感じです。
 今度は国道157号温見峠と冠山林道です!!!
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